半分非日常  作:音 音音

太陽の光が窓から照らし、俺の寝ぼけた視界を完全なものとする。
だが、俺の脳を動かすまでには至らず、あえなく二度寝に入ろうとしていた。すると、
「おにぃ!」
どこかから声がする。俺は怒号が聞こえた方を半目にして見る。
まぶしい……。
そこには、一人の少女が立っていた。しかも、右手にはなにやら物騒なものが。
ショートカットの女の子は右手をふるふるさせながら、俺に近寄ってきた。
そして、右手を頭の上にまで上げると、
「痛っ!! 何すんだお前!」
「何すんだじゃないわよ! 私がこうでもしないとおにぃ遅刻するでしょ」
上半身を起こし、ふと見ると少女の右手にはお玉が。
おいおいおい、安らかに二度寝に入ろうとしている人になんという強引な起こし方を。
「もうちょっと優しい起こし方はないのかよ!」
「はぁ? 何言ってんの、おにぃはいつもこういう起こし方でしょ」
と、少女は呆れ気味に言う。
しかし、頭が起きたことで問題が山ほど出てきた。それも、パソコンの画面にウィンドウがウイルスに侵されたことでたくさん出てくるみたいに。
「なぁ」
「何?」
少女は制服姿で腕を組んで仁王立ちしていた。
俺は率直に訊いてみる。

「あんた誰だ?」

少女の持っていたお玉が落ちる。金属音を数回鳴らして床の上を少し転がった。
少女の顔は蒼白に満ちていた。両目が小刻みに震えている。
まるで、自分が犯した罪を目の前にしたかのように。
なんだこのシュチュ?
「おにぃ……」
少女は腰をおろしてお玉を拾う。
そして、うつむいたままむくっと立ち上がると。

そのお玉で殴りやがった。

「ぶっ!」
俺はベットに倒れる。
「そう……」
振り返ると、少女の顔にはアニメでよく見るムカツキマークが。いや、たぶん俺の錯覚だろうが。
「おにぃは記憶喪失プレイが好きなんだ〜。じゃあ取り戻すまで殴ってあげるね♪」
と、俺の上にのしかかり、目を輝かせていた。
しかもこいつ、重っ。一体いくらあるんだこいつの体重は。
「おにぃ、今私の体重いくらか考えたでしょ?」
うっ。
「顔出てるし、それごと消して元の記憶戻そうね、っと!」
一発。
「痛っ!」
さらに一発。今度はさっきより早く振り下ろして。
その瞬間、頭の機能が正常に戻りだした。
「あ、そうか! お前はいとこの茜で、1週間前から俺んちに泊りに来たんだ!」
と、茜の右手が止まった。
納まったか。
茜は俺から降りると、無言でドアに向かって行く。
「おにぃ、先行ってるから」
一言言うと、茜は律義にドアを閉め、その後玄関を閉める音が部屋中に響いた。
…………。
一体なんなんだあいつは。
はぁ、と溜息。
冷静になろうとして、殴られた部分をさすって掌を見る。
「うっ……」
手に赤い液体が。
どうしたらこんなことが……。
あいつ、お玉で人殺せるんじゃないのか?
俺はふとドアを見る。
おっかねえ。
まぁでも、ポジティブに考えればこれで休んで二度寝出来るのでは? ……いや、同居人に殴られて休むなど、笑い物にされるだけだ。
じゃあ病院か。
俺はそのアイデアで、すぐさま学校に連絡を入れ、了解を取った。
「よし」
幸いふらつくこともないし、俯けで寝れば問題ないか。
俺はベットに俯いて、目を閉じる。
なあ、
俺は心の中で誰でもない誰かに訊く。
これは俺の妄想なのだろうか?


あとがき

(たぶん)約一年ぶりにお久しぶりです。初めての方ははじめまして。
高校生活になってから、文芸部に所属するも書いたものが発行されたのはごく最近です。
しかも、勉強ばかりなので(そんな優秀な学校ではありませんが)小説がなかなか書けません。
とりあえず大学に入るまでは文芸部で書きながら小説を読むこととしたいと思います。

後、たくさんの方々にご迷惑をかけたと思っています。ルピアタウンの皆さま方にここで謝罪を。
原因はなかなか計画が進行しなかった。その一言につきます。
これからは、たまにここに読みに来るぐらいに留めておくつもりです(自重というものです)。

さて、
今回の話ですけど。いかがでしたでしょうか?
妄想丸出し? いえいえ、私男じゃないですし。
……今回、いつもより下手だなぁ〜と思ったのが本音です。
しかも長っ。
でもよく考えると、昔の小説を読むと……これ以上に長いですよね?
読みづらいとか、ありそう。
今回も、そうなのかな?
とりあえず、良かったら感想どうぞ。批評もどうぞ。


貴重な貴方様の時間をこのような下手な小説に費やすこと、心から感謝を。


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