望と希　〜第２話〜 　作：☆ハルヒ☆

　・・・・・あのあと私達は校内案内を終え、それぞれ家に帰っていった
　
　
　帰り道　私は案内中のことを思い出していた
　
　
　“アイツにはあまり絡まないほうがいいからな・・・”
　
　“ねぇ、何で遠藤さんは皆に避けられてるの？　　それは・・・また今度話すよ。”

　
　何で？　遠藤さんって・・・望って、そんなに嫌われるタイプじゃなさそうだし・・・
　
　確かに「とりえ」とかなさそうだけど＾＾；

　う〜〜〜〜〜ん　　　　　　　　

　やっぱ考えてもわかんないし、本人も教えてくれないし・・・教えたくないことを根掘り葉掘り聞くのはやめとこう　　うん


　数日後

　何か早く起きちゃったな・・・　　　　ま、早く行ってもいっか！
　
　仏壇で私は手を合わせる
　
　希　「ママ、パパ、おはよう　そろそろ私、学校に慣れてきたよ＾＾　それじゃ　行って来るね」
　
　私の両親は2年前、家族で旅行に行ったとき　パパの部下に酒の勢いで殺された。

　即死だった　　　　

　そして、その部下は酔いが醒めたとたん、ホテルの上から自ら飛び降り、自殺した。

　だから今、私は一人暮らし


　学校に着く

　あれ？何か教室が騒がしい・・・？

　男１「遠藤、お前さぁ　希ちゃんに校内案内してあげたみたいジャン？」

　男２「もしかして、“アノコト”を隠して仲良くするつもりかよ？」

　あ、バスケ部の人達だ！　　　　“アノコト“・・・？

　望　「・・・別に」

　男３「ま、お前が頑張っても希ちゃんは振り向かないだろうケドね（笑）」

　男２「そうだ！希ちゃんがこのことを知らないで遠藤と一緒にいるのはかわいそうじゃん？　
　　　　　だから教えてあげようぜ！！」

　望　「！！？？ふざけんなよっ！」


　こ、ここは私が行かなければ・・・！

　希　「おっはよー皆♪　　　あ、あれ〜？どうしたの？？」

　男１「あ、希ちゃん！早いね　　　ところで、今の話聞いてた？」

　望　「！」
　
　ギクッ

　希　「ぅ、ううん聞いてないよ〜＾＾　なんのこと？？」

　シーーン・・・　　　　　　あれ？
　
　望　「・・・佐々木、そろそろ予鈴鳴るよ　座れば？？　お前らもさ」

　希　「あ、うん！教えてくれてありがとね♪」　ニコニコ

　望　（あれ？イヤミっぽく言ったはずなんだけど・・・　調子狂うなぁ）

　
　ふふふ・・・私決めたんだ。　望の親友になるって！！　だから、いつでも笑顔でなくっちゃね☆

　
　昼休み


　女１「ねぇねぇ希！2時間目の英語さ、めっちゃすごかったけど外国行ってたりした？？」

　女２「希ちゃん〜、この問題ってどの公式に当てはめればいいの？？」

　女３「佐々木さん　テニスのコツが分かんないんだけど・・・」

　希　「外国は行ったことないよ〜＾＾；　
　　　　　あ、この問題はこの公式ね
　　　　　　こういうボールが来たら、相手の位置を〜・・・・」

　
　5時間目　　体育

　女４「希ー！パスッ！！シュート！！」

　希　「オッケ！　えいっ」
　
　ピピーーー　　「ゲームセット　　40-26で女子チームの勝ち！」

　女子「やったぁー！！　希のおかげだよ〜」

　希　「そんなぁ、みんのおかげだよ＾＾」


　放課後
　
　各部「佐々木さぁぁぁん　是非、我が部へ！」

　希　「か、考えときまーす＾＾；」


　つ、疲れたぁぁ〜〜〜＞＜　

　結局、今日望と話したのは朝だけ・・・

　でも　卒業までまだまだ時間はあるし！！　ちょっとずつ、ちょっとずつ距離を縮めていこう！！

　
　私もまた、変わるために・・・・



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第３話に続く