タイトルが思いつかない  作:兎神

「なあ、ここは何処なんだ?」
俺は、目の前の物体に話しかけるが、数分経っても返事がない。……おかしい、つい先ほ
どまでは物体が話しかけてきていたのに、急に話さなくなった。まるで、そこに物体とい
う存在が消えたかのように感じた。

俺は、物体から目を外し周りを見る。と、何かが視界に映った。だが、それは表現がしず
らいモノだ。先ほどまで見ていた物体と似ているが何処か違う。俺は、ソレをジッと見て
何処が違うかを確認しようとする・・・が、ソレは突然動きだした。いきなり動いたので、
少し距離をとる。ギ……ギギギッ、と耳が不快と感じる音を出し、ソレは俺の方向に少し
ずつ近づいてくる。動く速度は、そんなに速くはない。俺は、ソレとは反対方向に距離を
置くために走った。


・・・・・何分、走っただろうか。もう、あの不快な音は聞こえなくなっている。俺は走
るのを止めて、後ろを振り向いた。音がしなくなったので、もしや・・・とは思っていた
のだが、予想した通り後ろにソレは無い。実は、音が聞こえなくなったのは走り始めてか
ら数十秒経ったぐらいだ。念の為に、音が聞えなくなっても走り続けたのだ。

「はぁはぁはぁ――――」
数分走っただけで、俺の体力は8割ほど消耗している。……おかしい、ここに来る前は確
かに運動をあまりしていなかったが、数分走ったぐらいでこんなにも疲れはしなかったは
ずだ。なのに、ここでは違う。―――重力が違うのか、それとも空気の濃度が・・・色々
考えていたが、それを確認する方法が無い事に気が付き考える事を止めた。


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すみません、まだここまでしか考えていないので、短いですが投稿させて戴きます。

短いですが、ここまでの感想・辛口評価など、コメントしていただけると嬉しいです。


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