派遣小隊  作:AUN

高速船は日本から南西へすすんでいった。
水平線をただボケーっと眺めていると、ぼんやりと視界に島がうつった。

その島の名は「竹岩島」
俺の派遣先だ。
姉さん曰く、もう五人もいってるそうだ。そして誰も帰ってきていない。

・・・あの危険な島へ、



竹岩島はその昔、一つの一族がその島をもっていた。
それは、一族に代々伝わり、つい五年前までに至るのだ。

この平成になって、この島の需要がではじめた。
一人の学者が、「この島には、金、ポーキサイド、レアアース等の鉱山資源が豊富にある他、
掘ればもしかしたら油田が湧き出るかもしれない。」とか言う論文をたたきだしたのだ。

資源のほとんどを輸入に頼っていた日本と企業家達は、我先にとその島へ、その島をと進んで行った。

そして、島の引き渡しについて、一族はOKを出していたが、
あまりにも、島を欲しがる者が多いいため、こんな事を一族の長が口走ったのが、すべてのはじまりらしい。


「こんなに金を用意したって、日本男子なら勝って手に入れろ。」


それで、企業間である程度のルールが定まり、戦いは始まったのだ。
そして、この島で戦う者のルールはまず三つある。


「一つ、ライフジャケットを着用してない者は外に出るべからず。」
(しかし、室内はあまりない。)

「二つ、相手を殺すべからず。」
(もし、死んだらこの島で火葬されるようだ。)

「三つ、この島を出たら、二度と入ってくるべからず。」
(意味深)


雅坂 友行(マサカ トモユキ)の入島証の裏にはそう書いてあった。
俺は仕事をするよりも、兵士としてこの島に派遣された。
しかも、四つの大企業が戦いを続ける中、とある企業は五年間をたった五人で戦い続けている。

俺は、この最強のチームの6人目として派遣されたのだった。



コメント

3点 たかりゅ 2012/07/06 22:40
ボーキサイトだよ♪
2楽しみに待ってるよ


名前
評価

Novel Place CGI-Sweets