色のない世界 第五章.計画  作:Mr.こしょう

「それはどうもありがとう。どんなやつでも協力者が増えるのは歓迎できるだろう。ちなみにお前がこの選択をしたところで同士は俺とお前の二人だけだ。二人でやつら……組織といったほうがいいか……組織に対抗していこう。」
「対抗って……どんなことをするの?」
「簡単にいうと組織をつぶしてやろうと思っている。」
「たしかに簡単に言ったけど、それって簡単にできることではないよね。」
「たしかにそうだ。とてもじゃないが簡単にできることじゃない。まずは組織の追手から逃れる。組織としてもできれば見つけ出して処分でもなんでもしたいと思っているだろう。まず捕まっては話にならない。そして情報を集める。できるだけ正確な情報。武器も必要だろう。」
「情報を集めるというのが難しそうだ。一日二日でできるようなことじゃないね。」
「普通ならそんなところだが今はそうでもない。なぜなら俺は長いこと組織と対立しているからな。」
「ということは情報も……」
「結構な量を持っている。集めるのは大変だったがな。」
 そりゃそうだろう。なにしろ味方は一人もいない。まて、彼が説明した通りなら、外、というかここ以外の場所ではあらゆるものが動かないはずだ。つまり……



「身を隠せる場所もなかったんじゃないか……」
「ん?そうだそうだそのとおり。なにしろ人がたくさんいるわけじゃなし、音がうるさいわけじゃなし、見つかったらすぐばれるうえに逃げることもかなり難しいときた。光の力で体が強くなっていなかったらどうなっていたか。生きるって素晴らしいね。」
「そんな状態でどんなことをしたら情報なんて手に入るの。」
「それについては話すと長くなる。」
 たしかにいやというほど長くなるだろう。やめておこう……



「とにかくそんなわけで情報はたくさん持っている。しかも仲間さえいればいいとこまで行けるくらい。」
「んでちょうどよく僕がやってきたと。」
「まあそんなとこだ。といってもかなりの時間待ち伏せをしていたがな。たまに連れてこられる人間も結構いたが、なかなか奪うこともできなくてな。お前をここまで連れてこられたのもたまたまやつらの注意が薄かったからだ。」
 そうか……たまたまだったのか……これはまたなんという運命か……
「そんなこんなでお前は俺の裏切りに加わった。できればお前がどんな力を持っているか確かめたいところだが……」
 そうだ。不思議な光が人間に力を与えることは教えてもらったけど自分にどんな力がついたのかはまだわかっていなかったんだ。
「しかしここでは確かめる方法もないしな。なんとかしてわからないものか……」
 どうやら今は確かめる方法もないようだ。ちょっと久しぶりに口を開いて見る。
「別にかまわないよ。わからないのは少し不安だけど、まあそのうちわかればいいよ。」
「そうかもな。」
 とりあえず合意してくれた。


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