過去  作:モノ

「ねぇ」

 親友が語りかけてくる。

「何だ?」

 読んでいた本から顔を上げ、目の前にいる人物に言葉を返す。

 彼は最近まで虐められていたが、オレが虐めていた連中を指導室行きにしたため、虐められることが無くなり学校生活を楽しんでいる。

 こいつとはその時親友となった。

「君って凄く強かったけどさ、何であんなに強いの?」

 親友は質問をしてきた。

 聞かれるだろうとは思っていたが、本当に聞いてくるとは。

「オレは元々貧弱だった。少し前に色々とあった」

 オレは親友にそう返す。

 実際に格闘なんてできるのか? なんて言われた事もあった。

 親友は一瞬悩んだ後、何があったか聞いてきた。
 どうやら知りたいという気持ちの方が勝ったらしい。

「知りたいのなら家に来い。何があったかを話してやる」

 ちょうどその時休み時間の終了を知らせる鐘が鳴った。

「ほら、席に戻れ。遅刻扱いにされても知らないぞ」

 と、鐘の音に若干感謝しつつ、親友に何処まで話すかを考えた。


コメント

モノ 2012/07/31 18:29

これはちゃんと終わらせるつもりです。

……終わるかなぁ?


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