ちいちゃんのかげおくり 　作：maa

注意・・・これは国語３年下＝光村図書で習うお話です。






ちいちゃんのかげおくり　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あまん　きみこ　作　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　上野　紀子　絵
「かげおくり」って遊びをちいちゃんに教えてくれたのはお父さんでした。出征する前の日、お父さんは、ちいちゃん、お兄ちゃん、お母さん
をつれて、先祖のはかまいりに行きました。その帰り道、青い空を見上げたお父さんが、つぶやきました。
「かげおくりのよくできそうな空だなあ。」
「えっ、かげおくり。」
と、ちいちゃんもきき返しました。
「かげおくりって、なあに。」
と、ちいちゃんもきき返しました。
「十、数える間、かげぼうしをじっと見つめるのさ。十、といったら、空を見上げる。すると、かげぼうしがそっくり空にうつって見える。」
と、お父さんが説明しました。
「父さんや母さんが子供の時によく遊んだものさ。」
「ね。今、みんなでやってみましょうよ。」
と、おかあさんが横から言いました。







１、２場面終了です