国家大怪盗  作:算数が得意な子

「なんだよこれ!」
この声とともに事件は幕開けとなった。
彼の名は野村圭人。一七歳。背は高めで、すらりとした体格だ。金髪にかかった髪が良く目立つ。
彼はハーフであり、父はアメリカ人。母は日本人だ。8歳までアメリカに住んでいたがある事件の
せいでここ日本に引っ越してきた。
今は朝の9時。彼は公園で新聞を広げて読んでいた。するとある殺人事件について書いてあった。
内容はこうだ。

連続殺人事件の真相とは
 
 去年の九月から十月にかけて謎の殺人事件が起こった。これは警察も頭を抱えて苦しまされた
問題だ。しかし今年の六月二十六日、無事に犯人は逮捕された。逮捕された嘉藤謙二被告は、容
疑を認めていないという。警察は今決定的な証拠を見つけようとしている。その理由は、今見つ
かった証拠は彼のジャンバーだけだからだ。いちよう彼を捕まえてはいるが、警察はいち日でも
早く証拠を見つけようとしている。
嘉藤謙二は彼の友達でありさわやかな人だ。いくらなんでも許さないのは当たり前だ。
「この真相はでたらめだ。俺のてで真実を見つけてやる。たかがジャンバーだけで犯人扱いだなん
てひどいもんだ。最近のやつらはもうちょっと頭を使えないのか。ジャンバーくらい盗んでポトッ
と落としておけばそれでおしまいだと言うのに。」
そうぶつぶつ良いながら帰って行った。
 
 帰るといっても、ホテルのことだ。彼はホテルに帰り、ねっころがった。
「ジャンバーだけで犯人扱いだなんてなんかくさい。どう考えてもおかしい。もしかして警察の事情
があったのでは・・・。」
そう考えながら真相を確かめようと昔の彼のプロフィール帳を見たりした。それを読むたんびに不思
議という文字が彼の頭をよぎった。 そのとき、ピーンポーンと音がした。
「きたか!」
といって窓を開けた。
「よく来たルージュリー!」
そしてガチャとあけた。
しかし出てきた顔は・・・
「・・・。」
「あの〜ルージュリーって・・・」
「あっ!いやあぼくの親友なんです。」
「安心した。」
「ところで何しに?」
[あっそうでした!ご飯を届けにきたんです。]
「ご飯?それはどうも」
「あと、この手紙を渡しに。」
「手紙?」
「ええ。というよりか何か暗号みたいです中身。」
「見たのですか?」
「いいえ見なくても分かります。」
「ありがとうございます。」
「暗号?どういう意味だろう。まあ開けてみるしかないだろう。」
そういってあけてみた。ぴりぴりと音がして、あけたのかと思うと急に彼は倒れこんだ。
「な、何だこれー!」
それはこのような暗号文だった。


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